ボヘミア吉祥寺にはたくさんのガラスボタンがチェコから入荷されます。
(といっても注文は常に入れていますが、手作りの伝統品・・・なかなか入荷には時間がかかり、3か月で入ったらラッキーなくらいです。)
ガラスボタンのモチーフにはよく見られるのは、植物、動物、風車、人魚、楽器など本当に様々なんですが、時代背景を思わせるようなその当時の流行なども反映されていて、古代エジプトを思い出させるようなスカラベやミイラのモチーフや日本の着物に合う三つ巴や
トンボ柄もあります。
そんな中、チェコを代表する柄といえば・・・!それはキノコ柄です。
キノコはチェコ人の生活と深くかかわっていて、チェコ人は異常なほどキノコ好きだといっても過言ではありません。
キノコが採れる時期は7月以降。夏休み(7月と8月)と重なっているため、親子でよくキノコ狩りに出かけます。
都市に住んでいる人々は車や列車に乗って、森へキノコを採りに行きますが多くのチェコ人は田舎で別荘を持っているので、キノコ狩りは一大イベント!カゴを持って近くの森へとキノコを探しに行きます。
キノコがたくさん採れる場所は、もちろん秘密!! 種類は多く、特にヤマドリタケ(ポルチーニ)、ヤマドリタケモドキ、アンズタケベニタケなどが人気です。
みんなキノコ狩りを子供のころから経験しているので、かなりキノコに詳しいです。見つけると一応毒キノコでないかを確認するため、キノコの傘部分をほんの少しかじって確かめます。
チェコ人によると、苦ければ毒キノコ、苦くなければ食べられるキノコ。
きのこの傘のぶぶんがスポンジのようになってるものは大丈夫なものが多いと言われています。が、たまに事故も起きます。たいてい腹痛や下痢で終わりますが、重体で病院に運ばれることもたまにあります。これは日本も同じですね。
そしてキノコを家に持って帰ったら、まずナイフで細切りにします。それから太陽の下で干したり、酢漬けにしたりします。
新鮮なキノコはスマジェニツェ(Smaženice)という料理に使います。
ベーコン、玉ねぎ、きのこ、卵の炒め物で、ニンニク、クミン、塩コショウで味を 付ける素朴な料理です。
チェコ人のキノコへのこだわり(愛)は名字が物語っているんですよ。
Hřib (読み方:フジブ、意味:ポルチーニ)という名字があったりします。
ちなみにプラハの現市長の名前はTomáš Hřib (トーマス・ポルチーニさん)です(笑)。
日本でもおいしいキノコが出回り始めましたね。食欲の秋到来です!
チェコ人も大好きなキノコをモチーフにしたガラスボタン、いかがでしょうか。
Comments